著者:ジョン・F・マンキューソ エンターブレイン(2009-09-10) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 91年以降に一橋大学に在学していた方なら、おそらく、ジョン・F・マンキューソ先生(以下、マンキュー)のことはご存知だろう。 一橋大学最強(最凶?  両者に共通しているのは大学組織への不信感だ。梁さんは「対策委の結果に不服を申し立てたが断られた」と話す。また准教授も「ボイスレコーダーについての調査要請を大学が拒否したため、警察に調査を要請したこともある」と話す。, さらに不信感をあおるのが、インターネット上に公開された音声データをめぐる大学の対応だ。対策委は基本的に、申し立てを受けた際に立ち上がる。本件に関してツイッターなどで意見を発信している隅田聡一郎特任講師(社会学研究科)によれば、両者から訴えがない状況で対策委が成立した今回は異例だという。隅田特任講師はこれについて「『差別発言に対してようやく一橋も対応に動いた』という見方と『梁さんが音声データを公開したことを問題視するつもりだ』という2通りの解釈ができる」と分析する。, 一方で対応について両者の主張が異なる部分もある。申し立ての開示要求がその一つだ。対策委が申立人の申し立てを受理した場合、被申立人には申し立て内容の詳細や申立人の名前は通知されない。そのため准教授は17年2月の申し立てについて、弁護士と共に開示請求を行い、申立人の氏名と梁さんが対策委に提出した書類の一部を入手した。対策委が「申立人の氏名の開示について、申立人の了承が得られた」と准教授に通達していた一方で、自分に対して開示の許可を求める連絡はなかったと梁さんは主張する。また17年8月の准教授からの申し立てについて梁さんは「開示要求の制度はなかったと思う。どういう事情で自分が訴えられたかわからないという不利な状況の中で調査が行われた」と話した。, 以上のような大学の不透明な対応に対して隅田特任講師は「おとがめなしにするにしろ、処分を下すにしろ、それに至った経緯がわからない。対策委から双方が納得できる結論を得ることはできないだろう」と話した。, 「大学の問題」、一方で…… 「大学における差別・ハラスメントについての緊急シンポジウム」を8月3日に開催します。, 今年国立市で新しく施行された「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例(平和・人権条例)」について取り上げ、大学での差別規制のためにどのように活用できるかを考えたいと思います。国立市議会議員の上村和子さんに加え、専修大学教授の河野慎太郎さんがゲストです。また千葉商科大学専任講師の常見陽平さんにビデオメッセージをお寄せいただきます。ぜひお越しください。, さて、一橋大学の准教授ジョン・マンキューソ氏によるハラスメントについて取り上げていきたいと思います。, 今回の記事では、マンキューソ氏の影響を受けた学生によるTwitter上でのデマや誹謗中傷に対して我々ARIC側がとった措置とその経過について説明していきます。, 以前の記事で詳しく書きましたが、マンキューソ氏は、自身が担当している英語の授業の最中に私やARICに対して悪質なデマや誹謗中傷を行なっていました。そしてこうしたデマ・誹謗中傷によって影響を受けたシンパの学生がTwitter上で我々ARIC側に対してデマや誹謗中傷の拡散を行なっていたのです。, さらにこれだけでは止まらず、マンキューソ氏に好意的な学生が匿名で流したデマがさらにネット上に拡散することで、それを元にさらにネトウヨがデマを流すという事態が生じています。, という大学の権威とインターネットを利用したフェイクニュースの拡散プロセスがあるのです。, こうした学生によるをデマ・誹謗には本当に困りました。それで私たちは、デマを流した匿名アカウントの学生が誰であるかを特定し、その学生が所属するゼミを特定しました。その指導教官に対して、ゼミの学生が同じ一橋大学の学生である私と学内サークルを誹謗するデマを流していることにたいして相談に乗ってほしいと連絡をしたのです。, しかしながら、その教員は会ってもくれなかったのです。自分は関係ない、という態度でした。同じ一橋大学の学生を明らかに誹謗しているのに、なんの対処もしてくれなかったのです。, そうこうしているうちにも、当該学生の匿名アカウントによる誹謗中傷は1000近いリツイートがなされ、無視できない実害を生んでいました。しかし一橋大学の教職員もこの問題に対して何もしてくれません。, そこでやむなく私たちはマンキューソ氏によるフェイクニュースに踊らされ、私とARICが暴力を振るったなどと名誉毀損した当時経済学部4年生の学生本人を刑事・民事で訴えるよりほかなくなりました。一橋大学の教員が学生にデマの流布をやめるよう教育的な指導を行っていたら、こんなことする必要がなかったのですが。, 弁護士にお願いし、提訴する旨の内容証明を送ってもらうまで、非常な時間と労力をかけるほかありませんでした。そしてようやく内容証明を送ってもらえたのが何とほぼ1年も経過した2018年8月。, こちらがデマを流した一橋大学経済学部4年生(当時)の学生に対して実際に内容証明郵便で弁護士を通じて送付した通知書の内容です(抜粋)。, 上のツイートの内容は、マンキューソ准教授が垂れ流したフェイクニュースの内容がうかがい知れるもので興味深い(処分によって1年も授業が停止したという事実に反するデマとか)のですが、いまは措いておきます。, さて、この通知が届くとどうなったか。当該学生(その時は一橋大学を卒業して某大手企業の新人社員として働いていました)は即座にツイートを削除してしまいました。いったい何だったのでしょうか?けっきょく自分が言っていることに自信もないのに、また事実かどうかも確認しないまま、私とARICを誹謗するツイートを匿名アカウントで、じつに一年ほども拡散し続けたわけです。なぜこんなことができたのでしょうか?それは①マンキューソ准教授という国立大学教員という権威と、②一橋大学の授業という権威こそが、根拠のないデマを学生に流布させたのです。(それに加え③無意識/意識的なレイシズムが背景にある), ところで本人からは、何の謝罪もありません。私梁英聖を彼はツイッター上でブロックしたうえ、マンキューソ准教授のツイートをリツイートし続けています。全く何の反省もないといえましょう。彼はいまも、一橋大学という権威を背景に某大手企業に就職し、2年目の社員として特権的な労働者として不自由なく暮らしていることでしょう。, 私たちは②を重視します。被害者から言わせてもらいますと加害者の「反省」などもはや聞きたくありません。とりあえず加害行為をやめてくれることが最優先であり、そのために必要なのは「理解」や「教養」などではなく、社会的な「抑止」―ということが、この事例からわかるのです。「抑止」としての反差別こそ(いいかえれば正義としての反差別が)、戦後日本社会には欠落してきたものだったのではないでしょうか。, これは一橋大学はじめ「リベラル」な教員の方々によくお考えいただきたいのです。従来の反差別教育で想定されていたのはおそらく学生の「良心」がうまく作用することを前提とするものであり、マイノリティ/マジョリティの相互理解によって差別はなくなる(だろう)というものです。しかし、いまやこの前提は通用しない、と考えたほうがよい。「理解」が通用するかどうかはともかくも、とりあえず加害行為をどう防ぐか、加害者を差別させないためにはどうするか、という問いを立てるべきです。「リベラル」であるはずの、また「エリート」であるはずの、「教養」があるはずの一橋大学の学生でさえ、このレベルなのですから。, つまり、法律以前の、一橋大学という一つの市民社会内の自治的な民主主義による差別抑止力が機能しなかった問題なのです。, (これこそじつはマリ・マツダらの『傷つける言葉』(いまARICの若手研究者が翻訳しています)が提起した問題でした), 結局、ほぼ1年間も時間と労力を費やして、たった3つのツイートしか削除させることができませんでした。しかしほぼ1年も1000ちかいリツイートによってジョン・マンキューソ准教授が流布したフェイクニュースは、SNSで私とARICを攻撃したり差別する極右やネット右翼によって、大いに利用されてきたのです。それは今でも変わりません。, もちろんこうした問題の中心は結局のところマンキューソ氏によるデマ・誹謗にあります。, しかしそれだけでもない。マンキューソ氏の手口に特徴的なこととしては、マンキューソ氏自身は自身のTwitterではあまり多くのことを呟かずに、むしろ学生が積極的にデマの拡散を行なっていたという点です。, というのも、自分はできるだけ授業内という閉鎖的な空間で私たちに対するデマや誹謗中傷の拡散を行なっておきながら、インターネットではむしろ学生に匿名でツイートさせ、それを自分のアカウントでリツイートするという形をとっていたのです。, デマの発信源は安全圏にいながら、それを大量に拡散して実害をもたらすのは学生であるという構図は、昨年問題となった弁護士不当懲戒請求事件を彷彿とさせます。というのも、不当懲戒請求事件でも、デマの発信源は懲戒請求を送らず、実際に大量の懲戒請求を送ったのはデマによって煽動された人たちでした。, ここまで悪質な、手の込んだフェイクニュース拡散の手口をマンキューソ准教授が駆使していることに、私たちは改めて驚愕します。, どうすればよいか。いうまでもなく、大学内において差別を禁止し明確に処罰するという基本をまずは行うべきです。教訓のところで書いた通り、じつは大学が厳しく差別に対処するということをやっていれば、この問題は十分防げるものだったのです。しかし差別とハラスメントの不処罰が続けば続くほど、ここに書いた通り、授業でフェイクニュースを垂れ流し、学生に匿名アカウントでそのフェイクニュースを拡散させ、自分がそれを根拠にフェイクニュースを拡大再生産させるという、うそのような酷いハラスメントが可能になるのです。, 冒頭でも紹介しましたが、8月3日に一橋大学で大学における差別・ハラスメントを考えるためのシンポジウムを行います。このシンポジウムは、公的機関における差別を禁止するために私たちがどう行動すべきかを考える上で貴重な機会になるかと思いますので、ぜひお越しください。, 一橋大学のジョン・マンキューソ准教授は、私梁英聖とARIC(反レイシズム情報センター)を、じつに2年半にわたってデマやハラスメントによって嫌がらせを続けております。